ケータイ小説はパンではなくスパゲティ
ケータイ小説を初めて読みました。ちょっとした感動と発見があったのでメモ。今回は内容ではなく形式部分で。
序盤PCで読む
・文体がすごい。雰囲気いまどき風を演出しつつ、20ページ経過して顔文字なし小字(ぉぃしぃ、など)なし。
・口語調に感心。イマドキの子はこんなしゃべり方をしますが、こんなしゃべり方をする子はこんなに上手く口語で書けないんだろうなと同時に思いました。
・多分、録音書き起こしだってこんなにリアルな口語にはならないでしょう。特徴だけを抜き出したような感じです。
・口語っていうのはしゃべりを書き写したこととは違うんだなということを改めて認識しました。
ケータイで読む
・それとPCでは読みにくかった改行でしたが、ケータイで見ると納得、ケータイでの閲覧は行間が詰まっており、一行おきに改行することで、読みやすくなります。
・また、次ページもキーに割り振られているのでPCよりも次に進めやすい感じです。
ケータイ小説の動線
・スクロールさせて短い言葉を読むと、目を動かさないで読むことになります。これには驚きました。
文章を読むというのは、紙媒体でもPCでも目はこのように字をスキャンしていくわけですが

ケータイ小説はこんな感じ。同じように見えて…

下キー押しっぱなしで読むと、目は同じ行を見ているという形になります。
イメージとしてはこんな感じでしょうか。圧縮して読む感じ。

今までの読み方が、平面的な食パンを齧っていくような読みだとすると、ケータイ小説は麺類。スパゲッティか蕎麦でもすするように線的に単語が入ってきます。
この感覚はどこかで味わったことがあります。
RSSリーダーのFastRadder(Livedoor Reader)で、大量のエントリをEnterキーをポンポン押しながら目は上下せずタイトルだけ流し読む時と、同じような動線で読んでいる感じです。
なるほどこれは新しい。
・さらに、改行を多くした場所をとることで、別の効果があります。
愛する彼の名が、あるいは孤独なドアの音が、上下に空間があることで、すーっと上に立ち昇っていきます。紫煙のようにゆっくり昇って消える感じ。うまい間が出来てると同時にアニメーションする視覚効果が合わさってる感じです。良く出来てるなぁと感心しました。
関連エントリ