神保町・渋谷回想
先日所用で久しぶりに神保町に。
実は大学に行ってた頃、このへんでバイトをしていました。雑居ビルの夜間管理人で、給料はそれほど良くはありませんでしたが定時の巡回以外は管理室で本でもなんでも読むことができるし周りは古書街だし、良いバイトでした。
雑居ビルは地下は飲み屋で1階に証券会社、二階より上も堅い会社が入っていましたが、見ると皮肉なことに水商売以外の全ての階は別のテナントに。
古書街の街並みも主だった店の並びもたたずまいも、昔と変わらない風なのに、よくよく見ていくと当時馴染みだった書店が無くなってたり、昔通ってたタバコ屋のオバチャンも今はもう居なかったり。
神保町から、勤務先のある渋谷へ。
そういえば。
駅に着いて思い出しました。大学での、ある課題のことを。「ビデオ作品」か「写真作品」かの選択授業で、私が選んだのはビデオ作品でした。期間中に作品を提出せよ、というだけで特にテーマの指定はありませんでした。そこで私が、当時はまだ重いビデオカメラを担いで撮り歩いたものは、逗子の海岸の波打ち際、交通量の多い交差点、そして渋谷駅の人ごみでした。
それらの映像に、バッハのオルガン曲を重ねました。
何度も何度も反復するもの。日々繰り返され、続いていくリズム。信号が変わるたびに交互に。波打ち際のように永遠に。しかし同じものは決してなく、実はどれも違うものだということ。変わり続けているもの。そんなことを考えながら作品を構成していきました。
それから20年。その頃では全く想像できない自分がいます。今日も渋谷まで毎日往復しながら、反復不能な毎日を送っています。
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