はじめてのおるすばん
妻、午後から仕事に行く。帰宅はおそらく深夜。
私と長女(4歳)と次女(もうじき2歳)が留守番。夕方になって次女はスヤスヤ寝はじめました。長女はスコーンを焼く、と言って利きません。一旦はいいよ、と言ったのですが、よく考えたらベーキングパウダーを切らしてしまっていました。
「だめだよ。スコーンは作れない。だってベーキングパウダーが無いんだ。」
「なにそれ?無いとどうなるの?」
「そうだな。膨らまないんだ。つまり、焼いてもベタッと、お好み焼きみたいになるんじゃない?」
(長女、ニヤっと笑って)「作る!」
「ダメダメ。美味しくないって。今度買ってくるから、その時に作ろう」
「ヤダ。今買ってきて。」
「うーん、(次女は寝てるし、いい、か?) …寂しくない?お留守番できる?」
「寂しくない!できる!」
ベーキングパウダーを売ってそうな店まで、バイクで往復15分もあれば充分だろう。それくらいなら、いいか。でも、まぁ、一応念のために、一つだけやっておこう。
私の携帯電話の設定を少し変えて、それを娘に渡して説明しました。
「いいかい?パパに電話をかける方法を教えてあげる。”1”を押して、[通話]だ。この緑のボタンね。出来るかい?やってごらん」
娘は普段から「電話を受ける」ことは頼まなくてもやってるので;というより出るなと言っても出る;これくらいの操作なら簡単です。娘はボタンを押し、私の携帯から私のPHSへと電話がかかります。
「よし、上手だ。覚えたね。じゃ、何か大変なことがあったら、電話をするんだよ。」
「うん、わかった!次女が起きてゲボ(嘔吐のこと)したりしたら、かけるね!」
「そうだ。そうじゃなかったら、かけちゃダメだよ。電話をかけたら、パパすぐに帰るから。買い物しないで帰るから。そしたら、スコーン作れないぞ。」
「わかった!」
そして私は、バイクで買い物に出かけました。だけどもああは言っても、娘の約束は実は信用してません。おそらく電話をかけてくるでしょうね。電話をかける初めての機会、そりゃ、かけるだろう。「大変なことがないとかけてはいけない」というシバリはありますが、「たいへんなこと」をしでかして電話をするというマッチポンプは、娘の性格や成長段階を考えると、ない。おそらく大したことではないことでかかってくるんじゃないかな。
最寄のコンビニでベーキングパウダーを見つけられず、やや規模の大きめのスーパーまで足を伸ばして、レジの列に並ぶころに、私のPHSにコールがありました。そらきた。
「もしもし。どうした?何かあった?」
「パパ、大変なの。次女が、次女が!」
「次女がどうした?」
「次女が起きてね、パパのパソコン触ってるの!」
あ、そりゃ大変だ。起きちゃったか。そういえばノートPCは電源も切らずに開いたまま居間にある。ていうかさすが姉妹、似とるがな(笑
「じゃ、触らせないようにして。パソコンは、閉じておいて」
「わかった!じゃ、切るね!」
というわけで何事もなく帰宅。確かに大変といえば大変なことでもあり、約束を守りつつ娘も電話をかけることができた。よかったね。
帰宅後、固定電話のほうも、取説を引っ張り出してパパ携帯番号、ママ携帯番号のショートカットを設定。そのことは娘には、まだ教えていません。
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