自分の居場所オンライン
いつもながら慧眼な加野瀬氏のブログから。
ソーシャルブックマークは自分の場所という気がしないサービスだ : ARTIFACT ―人工事実―
ウェブ関係で家に喩えるのはあまりよろしくないと思うのだが、ネットサービスはマンションで、サーバーを借りて運営するのは一軒家という感じ。
自分はサーバを借りてのウェブ構築は、家を出ての路上という印象がします。
今日もストリートに向かいます。大道芸人のしゃべり芸に絵描きにガレージセール、そんな人たちが集まる雑多なストリートへ。中にはプロもいるけど素人も多い。そんな素人の一人として向かいます。最近は素人でも、芸をし終わったら客にアフィリエイト帽を回して小遣いにしている芸人も多いようで。
素人といえど芸は芸。つまらなければ野次も飛ぶし怒号もぶつけられます。野次が飛べばまだマシで、そんな芸ばかりなら客もつかなくなります。野次をとばされトンチンカンぶりが評判になり、それが芸になっている天然芸人もいますけども、そうもなりたくない。客もまばらな平凡な芸人もいれば煽りの上手い芸人もいます。煽りばかりで中身のない芸人もいたり。名の通った芸人はそれだけで人が集まってきたり、そんな有名芸人に紹介された日は私の芸でもちょっとした人だかりができたりします(2,3日ですが)
今日は一人の客となって、いろんな芸人を見て回ります。さすがに人が多く集まる芸は、ほかでは見れないネタを仕入れてます。それだけじゃない。客いじりや、ココというツボで皆をどっと笑わせる。たいしたものだ。
今日は、ジオシティの古い街並みをすぎて、最近出来た住宅地へと足を伸ばしました。オレンジの煉瓦造りも色鮮やかな、ミクシィハウス。あちこちで楽しそげなパーティーが開催されてます。
「やあみんなようこそ。」
と主人が挨拶しています、招待客は皆にこやかに談笑しています。
「やはり、日本の政治は、なってないな」
と主人がいうと、そうよね、そうだそうだ、と、客たちは皆楽しそうです。暖かいスープが運ばれ、チキンの丸焼きが飾られています。
… そういえば、私にも招待券があったな。ポケットを探しました。22番309号。なんだ、この近くじゃないか。ミクシィハウスにも私の居場所があることを思い出し、そこに向かいました。どこの家もみな楽しそうなパーティの最中です。あったあった、ここが私の場所か。と、玄関に足を向けたところ、隣家の空気が変わるのを感じました。
「いや、そうかなぁ。ご主人、それはちがうんじゃないかと思いますが?」
客が小声で言うと場がしん、としらけて、別の客がいいました。
「あらそんなことないんじゃない?ねぇご主人」
ほかの客も口々に言います。
「そうだよそんなことはないよ、ねえご主人」
「そんなことをご主人に言うのは、だいたい失礼じゃないか?」
「違うと思うなら、出て行けばいいじゃないか」
最初に異を唱えた客は、小声でさらに続けました。
「だってそれは事実と違うし、根拠もおかしなものじゃなかな。その話はやっぱりおかしい」
今度は堰を切って客は口々に言いました。
「おかしいのはキミのほうだ!」
「だいたい何故ここにいるんだ!」
そして最後に、パーティの主人が言いました。
「出て行き給え。ここからお引き取り願いたい」
呆然となって様子を見ていた私は、なんとなくここは私の居場所でもないかな、と少し思って踵を返し、その場を去りました。あしあとだけを残して。
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