MetLog

著作権、iTunes、ポッドキャスト、ジャスラック

iTunesMusicStore(以下iTMS)を使ってると、モヤモヤと釈然としない思いがわきあがってきます。以前のエントリ(MetLog: iTunes MusicStore)で少し書きましたが、何でSonyのミュージシャンの曲はiTMSでは何で買えないんだろうと。

ある日、ポッドキャストを聞いてますと、DJの方がiTunesに言及してました。私がモヤモヤとして言えないことでした。ポッドキャストでは音楽が使えないのは仕方ないけども、iTMSはなんとかならないのか。著作権法は、原著作権者の著作権を守るものであるべきなのに、どうも周辺の、売ってる人とか周りの人たちの利益を守り立場を守ることに使われて、アーティストの利益を守っていない、利益を得る機会をみすみす捨てている、というようなことを言ってました。

そういった方面には疎い私でも、著作権とか著作権法とか振りかざす人ってのはどうも「コピー許すまじ、アーティストに利益を返し、文化を育てよう」という感じでもないってことは、だんだん判ってきた。胡散臭い連中だ。たとえばJASRACなんて、天下りの利権団体で、著作権者と利用者と両方から金を取って、著作権者にキチンと還元されているかどうか怪しいものだという意見もあるようです。

ジャスラックとは?

おれはおまえのパパじゃない - 著作権とパクリと遵法と企業と個人のお話

日本音楽著作権協会届け出サイトになるまで!

JASRACを考える。

Eriane ver 0.6.1 » 追いはぎ的なJASRAC

そういやiPodも的になりましたね。冗談じゃない。

「iPodなどを私的録音補償金制度の対象に」JASRACなどの7団体が声明

まぁなんかアレですよ。コピーはダメ、元の作品を作った人に利益の還元をして、作った人が報われるようにして文化を育てようってのは正しい。けどそれが正しく行われてるのか、どうにも不安があります。そうじゃないんじゃないかと。手数料だとかなんだとか言いながら天下り役人に楽な仕事で飯を食わすためのシステムになってるんじゃないかとか、中間の人間(もちろんそういう人たちも著作権を持っていることは知っているけれども)が金を集めるためのシステムなんじゃないかとか、そういう邪推もしたくなります。だって文化を育てようとか還元しようとか、そういうことよりも目先の金を取れるところから取れるだけとっちゃえ、文化が育つとか広まることよりソッチが大事、みたいな空気も感じるんですよね。

アーティストは、自分の曲を多くの人に聴いてもらいたい、そしてそこから利益を得たい、そして思わず真似したり口ずさんだりしたくなるほど愛されたい、そう思っているに違いなく、何かその立脚点からずれたところで金集めに必死なんじゃないかと見えてしまうんですよね。どうなんでしょうかね、そのへん、本当のところは。

iTMSやらポッドキャストやらiPodの問題やらを契機に、そのへんの裏の事情とか本音とか内実とか、これからいろいろ噴出してくるんじゃないでしょうかね。ちょっと楽しみです。

追記:050914
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コメント (2)

つじ:

頂点に君臨するのは音楽業界を経営して利益を得ている経営者であり、音楽家は最下層にいる「鵜飼いの鵜」ですから。

> アーティストは、自分の曲を多くの人に聴いてもらいたい

そもそも、著作権の管理委託の仕組みを見ると、とんでもないことに、音楽家は「すべての作品の著作権」をJASRACに取り上げられてしまう形になっていて、「この曲とこの曲については生活費を稼ぐため売る。だけど、この曲については、みんなにタダで聞いたり演奏したりしてもらいたい」というようなことは許されませんでした。契約するなら、一切合財をJASRACに渡す完全従属。それが嫌なら一切契約できない。(最近変わりつつある)

これについて、文化庁やJASRACの役人さんが言ったセリフを私は忘れられません。「音楽家は自己管理能力がないダメな人間だから、我々が支配してやらないと、彼らは不幸になるのだ」と。結構な慈善家ですねぇ。

まあ、漫画や小説に出てくる自己破壊型の芸人の姿は、いくらか正しい面もあるでしょうけど、だからといってこの世のすべての音楽家が自分の面倒を見れないバカだというわけもなく、それを前提に搾取構造を作られてはたまらないです。

ところで、ゲーム業界でも、某著作権団体は、ゲーム業界のJASRACになるべく政治献金などをしていました(金の出所をたどればゲーム会社)。中古の流通で著作権使用料をショップから一括して徴収し、各ゲーム会社に分配する中間搾取団体に脱皮しようともくろんでいたようです。(ゲームメーカー勤務時代に、法務部の人から直接聞いた話)

幸か不幸か日本のゲーム業界は大不況になったので、無駄な会費は払いたくないという不払いが起こったうえ、ゲーム会社の上に君臨する著作権団体の出現を望むはずもなく、狙い通りには進んでいませんが。むしろ、ネットゲーム時代で、既存の流通業者さえ飛ばして消費者から直接ゲーム会社にお金が流れつつあることは、ご存知の通りです。

いつもながら貴重な情報、ありがとうございます。

やっぱりそうだったのかと思うと、ガックリきますね。

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