充電池の都市伝説
携帯電話、「使い切ってから充電」は本当? | Excite エキサイト : ニュース
充電池は使い切らないとダメ、という誤解はなかなか払拭できず、いつまでもずーっとあるようです。この俗説の根っこは、メモリ現象にあるわけで、そのへんのことを書いてみます。この記事本文でもメタハイ(ニッケル水素)でもメモリー現象がハッキリあるようなことが書いてますが…私より詳しい人が読んでるのが分かってて書くのは気恥ずかしいのですが…反面、PCのソフトハード、製品の仕組みなどに恐ろしく詳しい人でも誤解したままというケースもあったので、書いてみます。
メモリー現象とは、充電池を使い切らずに使ってると、常に使わない領域が、沈殿した砂が固まるように、まるで使えないかのようになってしまい、充電量が減ってしまうという現象です。
ただメモリー現象には2点特長的なことがあり、一つはこれがニッカド電池での現象で、他のタイプの充電池ではあまり起こらないことであり(メタハイには若干ある)もう一つは、十分に充放電を繰り返していくことで、回復可能だということです。
「でもでも、実際、ニッカドじゃないけど、充電量減ってるよ?」
という意見もあります。おそらくそれはただの劣化、それが進めば寿命というヤツです。充電量が減ったからといって、たっぷり充放電をすれば回復…はしないことでしょう。また、たっぷり充放電をして使っていても、おそらくは同程度には減ってきていることでしょう。こういう劣化との混同も、メモリ現象の誤解を長く続かせている原因の一つかもしれません。
携帯にしてもデジカメにしても、UPSにしても、今時ニッカドなんて使ってないでしょう。だから、あまり十分な放電に気を使う必要はありません。むしろ、ギリギリまで放電してしまうことは充電池をいためることになる(これはだいたいどの充電池でも共通)ので、ご注意を。
コメント (6)
おっしゃるとおり、メモリ効果は目いっぱい放電を行ってから充電してやることで解消できます。しかし、ここで問題になるのが、バッテリー電圧の低下を検知して、目いっぱい放電する前に電源をオフしてしまう装置。携帯電話なんかがそうですね。こういった装置の場合、電池を目いっぱいに使うことができないので、メモリ効果を解消するのが難しいです。このような装置の場合には、ある程度までバッテリーを減らしてから充電するというのはあながち間違っていないと思います。
投稿者: とのす | 2005年07月11日 23:53
日時: 2005年07月11日 23:53
今主流のリチウムイオンではメモリ効果は無いとの話ですが…?
投稿者: metro | 2005年07月11日 23:56
日時: 2005年07月11日 23:56
リチウムイオン電池にはメモリ効果はないです。メモリ効果があるのはニッカドとニッケル水素だけのはずだと。
あと、最近のニッケル水素電池はメモリ効果についてだいぶ改善されているみたいですね。(これは先ほど知りました)
投稿者: とのす | 2005年07月12日 00:06
日時: 2005年07月12日 00:06
ニッケル水素は、出はじめの頃は「メモリ効果は無い」って言ってましたよね。なので最初に書いた時は「ニッカドだけの現象」とか書いてました。(公開する前に調べて直した)
ニッカドとニッケル水素では、程度として大きな差があるみたいではありますが…
投稿者: metro | 2005年07月12日 00:10
日時: 2005年07月12日 00:10
某化学メーカー勤務のころ、リチウムイオン電池の開発者から聞いた話では、メモリ効果はありませんが、製造後電池の性能を引き出すために、満充電と完全放電をある程度繰り返す必要はあります。この作業は出荷前に既に済ませてあるはずなのですが、もしかして作業を省略している場合には、使い始めてしばらくは、「継ぎ足し充電」は避け、完全に使い切ってから充電するようにしたほうがいいかもしれません。
また、ニッケル水素やニッケルカドミウムのメモリ効果については、現在の機器の場合、昔の機器と比較して、電池切れとみなす放電電圧を低く設定してあり(電池の電圧変動が大きくても安定して回路が動作するようになっている)、継ぎ足し充電の結果メモリ効果が起こっている場合であっても、完全放電になるまで電池から電流を取り出せるように設計されている機種が増えているはずです。
投稿者: つじ | 2005年07月12日 02:06
日時: 2005年07月12日 02:06
より詳細な情報が!感謝です。
そんな性能を引き出すための技があるとは/設計を変えているとは。書いてみてよかった。
投稿者: metro | 2005年07月12日 09:14
日時: 2005年07月12日 09:14